« このままじゃマスゴミは本当に断頭台行きだよ | Main | gooのRSSリーダー更新 »

May 10, 2005

天声人語、斬られる

今日(5/10)の朝日新聞の天声人語に事実誤認があることが、ブログ上で早速指摘されている。 

【天声人語の抜粋】
先日、JRの尼崎駅に降りた時、時刻表を見た。脱線した電車と同じく、この駅から大阪の北新地などへ向かう線の本数は、朝8時台で上りが13本だった。そして、大阪駅や京都駅へ向かう線の方には、40本あった。東京の山手線が二十数本だから、確かに、かなり密だと思った。

この下りについて、忘れないうちは更新するblogさんが、

10日の朝日新聞朝刊の天声人語、入試の試験問題に採用されることが売りの天声人語は、小学校の算数で習う割り算如きも出来ない人が書いてるんですな。
この割り算も出来ない人曰く、朝の尼崎駅のJR神戸線大阪駅方面への本数は、山手線の同時間より多いから過密ダイヤなんだそうな(^^)
複線の山手線と複々線の東海道本線(JR神戸線)を本数だけ比べて過密とはねぇ。
ピントずれまくりのJR西日本叩きを繰り返して問題の本質から外れまくってるマスゴミには本当に呆れる。

と指摘している。
これを敷衍して、風来某の世間観察日記さんが詳しく解説している。また4/30付で、たなか@さくらインターネットさんの「ダイヤは過密ではない」 という記事も。

自分は、ここで安易な天声人語批判に加担したいのではない。むしろ新聞なんてしょせんこんなレベルなんですよ、と。あるいは前向きに「参加型ジャーナリズム」の形が見えてきたのかなー、とも。

記者なんて、しょせんみんな素人なんです。もちろんそれぞれ得意分野はあるにせよ、専門家やそれを職業にしている人たちに逆立ちしてもかなうわけがない。「JRで脱線事故だ!」となれば、大量の記者が一斉にかき集められて、取材にあたるわけで。

だからネット上のマスコミ批判を見てると、逆に「なんか過大評価されてるなー」てのがいっぱいある。

若い記者が地方の支局にいる間は、それこそ午前中は介護保険の取材、午後は遺跡発掘の現場、夜は交通事故の原稿を書くなんて生活を送るわけで、一人があらゆる分野に専門家並みに精通することなんてできるわけがない。むしろ「よく理解できていないなりに、いかに巧くまとめるか」が記者の重要なスキルだったりする。

だから天声人語みたいなのが、大学受験で頻繁に採用され、受験生や教師の間で権威をもっていること自体が不思議なんだよね。
早速この天声人語を真に受けて大学の授業で取り上げた先生もいるらしいし(tomocultureさん、こんな形で引用させてもらってごめんなさい!)

ということを踏まえ、
今後の「マスコミとブログの関係」を考える時に、いかにこうした世間の人たちの卓見を取り込むか、読者とのコラボレーション、WINWINの共生の形を構築するかが重要なポイントになってくる。それが「参加型ジャーナリズム」とか「オープンソースジャーナリズム」と呼ばれるものなのだろう。

例えば、天声人語や社説の筆者も権威面をぶらさげるのではなく、
「この記事にはバグがあるかもしれません。気づいた方はお知らせ下さい」
とフィードバックを取り込むオープンな体系に移行する。

理屈としては、多くの人たちが気づいてるはずなんだけど、それが実現できない一番大きな問題は、やはり心理的抵抗なんだろう。未だに「ブログ?ネット?どうせ、便所の落書きだろ」みたいな認識のお偉方がたくさんいるわけで。

|

« このままじゃマスゴミは本当に断頭台行きだよ | Main | gooのRSSリーダー更新 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50707/4074665

Listed below are links to weblogs that reference 天声人語、斬られる:

» 官僚エリート経営者の脆さと限界 [大西 宏のマーケティング・エッセンス]
JR西日本の経営はうまくいっていたはずでした。実際、鉄道事業以外にも積極的なチャレンジを行い、経営成果もでてきていた矢先の事故でした。しかし、だからといって経営者に安全を軽視する意識があったかというとそれも信じがたい話です。 実際、TVで昨年の新入社員に... [Read More]

Tracked on May 11, 2005 at 04:07 PM

» 「鉄分」がなくても、センスの問題 [Over 40]
「メディア探究: 天声人語、斬られる」より天声人語の誤解について。 メディア探究... [Read More]

Tracked on May 11, 2005 at 04:33 PM

» 今朝の天声人語 [忘れないうちは更新するblog]
10日の朝日新聞朝刊の天声人語、入試の試験問題に採用されることが売りの天声人語は [Read More]

Tracked on May 11, 2005 at 06:51 PM

» 尼崎列車事故報道/「過密」論 [アウトロー社会学アナリストのよしなしごと]
まずは、マスメディアに倣って、くだらない戯言を、『ディスカバー・ウエスト』JR西日本のイメージキャラクター竹内結子の結婚・妊娠発表について、この時期に慶事を発表するのは不謹慎ではないかという議論は起きないのですかね。(無論皮肉です)  今日10日朝刊の朝日新聞「天声人語」で、尼崎駅の大阪方面の本数が山手線よりも本数が多いという「過密ぶり」を強調していたました。どうも誤解なのか意図的なのかはわかりませんが、尼崎大阪間は複々線で同時発車でも別々の線路を走っているんですがね。 また、ある... [Read More]

Tracked on May 11, 2005 at 11:41 PM

» 謙虚さを忘れると、自らが真綿で首を絞めることになる。 [不可視型探照灯]
本当に何をやっているのだと。ただでさえマスコミ業界への風当たりは厳しいのに。 [Read More]

Tracked on May 12, 2005 at 01:02 AM

» フリーランスは「人間じゃない」のか? 文化レベルを露呈したTBS盗用問題の実態 [すちゃらかな日常 松岡美樹]
 TBSが公式HPのコラム35本を、なんと読・毎・朝など各新聞社から盗用していたことが判明した。しかもあきれたことにTBSは当初、「外部のフリーライターがやったことだ」とウソの発表をしていた。まったくどうしようもない会社だ。  記事の盗用と虚偽の申告は、TBSの現場の部長がやったことだ。だがウソの報告を真に受けて発表するTBSは、内部調査が致命的に甘い。しかも部長はTBSが軽んじているらしいフリーランス... [Read More]

Tracked on May 15, 2005 at 12:07 AM

» 弁解…のようなもの [綾繁重工杜内報]
すちゃらかな日常 (松岡美樹氏のブログ)より JR西日本を恫喝した「髭記者」の実名にたかるブログ・スクラム 自分なんぞも便乗して騒いでいる一人なわけですね。反省。 さて、この場にて私の考えを述べておくと、 問題の記者よりも読売新聞社の姿勢を問題とすべきだと思..... [Read More]

Tracked on May 15, 2005 at 03:08 PM

» 何のための複々線 [かきなぐりプレス]
とうとうJR西日本が最大のウリを捨てようとしている。 看板路線の一つである大阪―三ノ宮間を最速19分で結ぶ「新快速」の所要時間を延ばす方向でダイヤの見直し作業に入った、というのだ。 並走する阪急電鉄の27分、阪神電鉄の28分に大きな差をつけているので、大阪から三宮へ移動するときは迷わずJRを利用している。おそらく、昔の22分に戻すのだろうが、20分を切ることが最大のサービスと考えていたはず。 朝日の社説で東京・山手線でも1時間に20本なのに尼崎駅の東海道は40本はいかにも過密ダイヤ... [Read More]

Tracked on May 15, 2005 at 11:33 PM

« このままじゃマスゴミは本当に断頭台行きだよ | Main | gooのRSSリーダー更新 »