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May 24, 2006

ようやく出ます「フラット化する世界」日本語版

mediologicさん経由で知ったけど、以前、「平らになりつつある世界で」という記事で紹介した、トマス・フリードマンの「THE WORLD IS FLAT」の待望の日本語版「フラット化する世界」が出るようです。上下巻、全800ページと大部なようだけど、必読ですよ。この人は文章は、さすがピューリツァー賞を三度も取っているだけあって、面白く読ませる力があるというか、キャッチーに引っかけるのがうまいです。

この本はアメリカではベストセラーになって大反響を呼び、ここによると、作者は”インターネットのオスカー”とも称されるWebby Awardsで、「PERSON OF THE YEAR」にも選ばれたそう。そういえばこないだのアエラでロッテの監督ボビーまで「読むべき本の一冊」に挙げてたっけ。

 


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May 11, 2006

アングラ勢力の摘発

アングラ界の大物が2人も立て続けに逮捕されて、かなり衝撃的。

飛鳥会の小西邦彦は、アナザー大阪名物「同和利権」を漁りまくってた元マル暴。後藤組といえば、伊丹十三監督を襲ったり武闘派として知られるけど、むしろ金もうけのうまい現代的「経済ヤクザ」の代表的存在として有名。最近では格闘技のPRIDEを裏で仕切っていた後藤組の関係者が逮捕されているし。

ベンジャミン・フルフォードじゃないけど、この国の経済の地下にはびっしりとアングラ勢力が根を張っていて、表社会の養分を吸い取っている。

ヤクザと言えば、一般の人は無縁と思っているかも知れないけど、現代のマル暴は代紋飾った事務所の中に高倉健とか、菅原文太とか小林旭みたいのがトグロまいてるようなイメージとちがって、「フロント企業」と呼ばれる、一般企業と見分けのつかない組織をコングロマリットのように形成して、市民社会に溶け込んで金儲けをしている。そこで働く社員はマル暴の構成員ではない場合が多いので、警察もヤクザの活動の実態を把握しきれないし、場合によっては、普通の人がフロント企業とは知らずに働いてる場合もある。

暴力団にも、伝統的なシノギから脱却できないような「負け組」と、後藤組のような「勝ち組」との差がはっきりしているのだという。

そうやって闇の勢力が合法、非合法、グレーゾーンで稼ぎまくった、GDP上には現れない「アングラマネー」がうなるようにあって、不動産ファンドとか、IT企業へのファンドとか株式市場に大量に流れ込んでいる。ライブドアの件で有名になった「匿名投資組合」というのは、そうしたアングラマネーが素性を隠して金もうけするための絶好の隠れ蓑だったわけで、ライブドアの捜査でも、パンドラの箱が開けられて魑魅魍魎が飛び出してくるのかと期待していたんだけど、そこまでは踏み込まずに捜査終結になってしまったようで残念。

でもハンナンやフジチクにしろ、かつてはアンタッチャブルとみなされていたような勢力が、ここ数年ビシバシ摘発されてる。談合も相変わらず大型のものが摘発されているし、「談合を根絶やししてやる!」ぐらいの当局の気概を感じる。

前回の話とも多少関連するかも知れないけど、経済において競争社会が是か非かという以前に、競争の場において「フェアネス」が欠けていることの方が大問題で、ルールを無視する、あるいはルールを超えた勢力が存在すること自体が、競争に参加する意欲をそぐモラルハザードを招いてしまう。

まあ、ベキ法則に従えば、ワルい奴を摘発しようが、別の新しいワルがピョコピョコ出てくるだけなのかも知れないけど・・・

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