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November 26, 2006

トヨタと軍艦島と栄枯盛衰

さっきのNHKスペシャルのトヨタ特集を見ながらなんとなく感じたこと。

GMを抜き世界一が目前。営業利益は日本企業初の2兆円を超える見通しというけれど・・・

 軍艦島(長崎市)

人口が最盛期を迎えた1960年には5,267人の人口がおり、人口密度は東京特別区部の9倍以上に達した。炭鉱施設のほか、住宅・学校・店舗・病院・寺院・映画館・理髪店などもあり、島内において完結した都市機能を有していた。

主要エネルギーの石炭から石油への移行(エネルギー革命)により衰退。1970年代以降のエネルギー政策の影響を受けて1974年1月15日に閉山し・・・無人島となった。この時期は、日本の高度経済成長の終焉と重なる。

同じく炭坑の町としてかつて栄えた夕張市も今年、財政破たんした。

1990年に最後まで残っていた三菱石炭鉱業南大夕張炭鉱が閉山。元々炭鉱により開かれた町であり、大規模な農業にも向かない地域であった上、石炭産業以外の産業基盤が皆無同然だったため雇用の受け皿がなく人口が激減。現在では・・・全国で3番目に人口が少ない市である。(wikipedia

夕張、嘆きの山…市で事実上の解雇通告も(11/20読売新聞)

 図書館、プール、市営球場は廃止。共同浴場や公衆便所も閉鎖。なのに最高で年16万円の負担増。360億円の借金を抱えて破たんし、財政再建団体 となる北海道夕張市の今後の市民生活が見えてきた。市民1万3000人のうち65歳以上が40%に上る高齢化率全国一の旧炭鉱町。20年後の返済完了を目 指し、全国最低のサービスでしのいで行くことになる。

対照的に、トヨタ城下町はすごいことになっている。

  トヨタ本社工場(愛知県豊田市)

愛知・豊田市が法人市民税最高 トヨタ好調反映387億円
(11/25中日新聞)

 愛知県豊田市は24日、本年度の法人市民税が当初見込みより124億円増えることを明らかにした。市内に本社や工場が集中するトヨタ自動車をはじめ、自動車関連企業の業績の好調さを反映した。この日の記者会見で鈴木公平市長は「増額がこれほどの規模になるとは…。予想外」と述べた。・・・過去最高だったバブル経済期の1990年度の334億円を上回ることになる。

4 :名刺は切らしておりまして :2006/11/25(土) 04:20:37 ID:v1BSWcxz
    さすが企業城下町。
    トヨタが衰退していくときに、一緒に空中分解していくんだろうなw

6 :名刺は切らしておりまして :2006/11/25(土) 04:26:26 ID:DNlZCFl9
    >>4
    家電業界の衰退で関西が地盤沈下、トヨタが衰退すれば東海地区も壊滅で    そのときは日本が経済大国の看板を下ろすときだな。

10 :名刺は切らしておりまして :2006/11/25(土) 04:49:57 ID:h8eirV5t
    豊田市もそんな金貰ってるんなら保見団地をなんとかしたれ。旧住民の老人は引越す金もなく、ヨハネスブルク並の治安の悪さに耐えて生活してるし。そもそもトヨタが招いた惨状なんだから。

    >幹線道路整備と名鉄三河線の高架化
    やる前に公立学校で外国人労働者の子供なんとか汁。奴ら日本語も喋れないでギャング化してるし。

14 :名刺は切らしておりまして :2006/11/25(土) 05:02:45 ID:vcEsPRMf
    日立市とはえらい違いだな。

37 :名刺は切らしておりまして :2006/11/25(土) 14:08:20 ID:9jCc7Qpy
    トヨタがこけたらデトロイト並の治安だろうな

38 :名刺は切らしておりまして :2006/11/25(土) 14:15:27 ID:cSixyDOd
    まさにロボコップのオムニ社状態

41 :名刺は切らしておりまして :2006/11/25(土) 14:24:02 ID:/ntV4NbM
    夕張も五十年前はこんな感じだったんだろうな

59 :名刺は切らしておりまして :2006/11/25(土) 21:26:41 ID:1qn/UbMA
    期間工の血で購った387億円

http://news18.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1164395812/l50


そのトヨタのせいだろうか?かつて自動車産業のメッカだったデトロイトは衰退著しく、アメリカ最悪の犯罪都市となってしまっている。

同じような風景を私は以前アメリカのデトロイトで見たことがあります。ゴーストタウンと呼ばれるその街は、かつてのフォード城下町としての繁栄を凋落を体現しているのでした。そこでの、人工の巨大建築物の衰える様子の悲しさ・そこのすさんだ暮らしは、人間の営みのもろさと愚かさと愛おしさを感じさせるものでした。
デトロイトと軍艦島の共通点、それは、巨大建築物が滅びていくというところにあります。つまり、一つの産業のみに依拠していた町が、その産業の衰退とともにすさんでいく現実です。(写真家・雜賀雄二さんの軍艦島写真集への感想)

アメリカはかつて鉄鋼や家電を捨てたように、今や自動車を捨てようとしている。とはいえ、フラット化した世界で産業構造の転換を果たし、ITや金融なんかでは完全に世界を支配している。

期間工とか格差問題でなにかと話題のトヨタだけど、そもそも1人あたりGDPが世界トップクラスに成熟した日本社会で、これからも製造業が雇用や競争力を維持していけるのだろうか?世界的に見れば、日給9000円の期間工だって「勝ち組」なわけで、ライバルはトヨタの正社員ではなく、背後にいる中国人やベトナム人なわけで・・・

【参考】
軍艦島に興味をもった人は以下のサイトも是非見てみて下さい。
心揺さぶられます。

軍艦島オデッセイ

軍艦島 Version3.0

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November 15, 2006

破壊神グーグルによる真の「予想外¥0」

グーグルは今度は携帯も無料にするつもりらしい (メディアパブさん経由

CNNの記事(ロイター配信)のポイントを要約すると、

・ターゲットを絞ったモバイル広告によって将来、携帯電話の料金は無料になる。
・実際には、新聞が広告収入を得ながらも無料でないように、完全には無料にはならないかもしれないが、かなり安くできる。
・テキストや、ブランドイメージ、ビデオの広告を携帯のスクリーンに送る実験を始めている。
・先進的な取り組みとして、ワンセグやモバイルコマースが進んでいる日本で提携に成功した(auのこと)
・グーグルは、やがてモバイル広告の収入が現在のPC上のテキスト広告に匹敵する規模になる、とみている。

待機中の携帯のスクリーン上に絶えず広告が送られてくる仕組みのようだ。 既にPCを通じてがっちり集めた各ユーザーの趣味趣向の情報に、モバイルのGPSを通じた位置情報を組み合わせれば、相当に効果的な広告が打てるということでしょう。孫さんのインチキ広告とは違って、本当に価格破壊が実現しそう。

時期については、「今すぐにではない」という以上に記事の中では明言してないけど、実現したらLBOで1兆7千億も投じて綱渡りのソフトバンクは、マジでやばいことになるのでは?グーグルと早々に提携したauは広告収入で生き残れることになるのだろうか?

この記事の中では、携帯以上に重要なことに触れている。

グーグルが膨大な個人情報を保有するにつれて、「自分のデータは誰のものか?」という議論が起きているが、それについてCEOのエリック・シュミットが明確な方向性を示している。

・データは人質ではない。個人データのコントロール権をユーザー自身に認める。
・携帯電話でいうナンバーポータビリティーのように、検索履歴などの個人データをエクスポートして移動できるようにする。法律に強制される前に、自発的にそうする。
・囲い込みからオープンに向かうインターネットの流れに応えるもの。

目下敵なしのグーグルにとって、一番恐れていることは、「ユーザーのグーグルに対する警戒心が高まること」だろう。喜んでデータを提供してもらい続けるためにも、「邪悪にならない」というメッセージを発信し続けることが重要だし、ユーザーフレンドリーであることをアピールし続けることが生命線。その意味で、「個人データはあなた自身のものですよ」という安心感を与えるメッセージは重要なのだろう。

【追記】

と書いていたら、タイミングよくこんな記事が

Yahoo!とVodafone、英国でのモバイル広告で提携

本家ボーダフォンもヤフーと手を組みましたか
日本でもソフトバンクは、ヤフーと一緒に収益源を広告にシフトしていけるかがポイントになってくるのかも。

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November 13, 2006

イギリスの超おすすめコメディアン

イギリスのコメディアン、ボラット(Borat)の主演映画が全米で公開されて大ヒットしているらしい。

前からYouTubeでお気に入りだったんだけど、このboratってむちゃくちゃ面白いです!
こんなのが放映できるのか?!ってくらい、あり得ないような差別発言とかブラックユーモア連発しまくり。
キワドイというか、完全にアウトだろ!ってものばかり。
実際、この人自身もユダヤ人だから許されているみたいで。

YouTubeに動画が山ほどあるので、興味のある人はどうぞ。
英語もわざとカザフスタンなまりにしてるけど、けっこう分かりやすいです。
決して英会話教材には向かないけど(笑)

日本でも早く公開されないかな。
絶対ブレイクすると思うけど。

*Boratの詳しい紹介はこの辺を↓

青木陽子の東京-ロンドン編集後記 | カフェグローブ

scratch | 20061108

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November 02, 2006

日本人に中東情勢が絶望的に理解できない理由

これ圧巻。中東5000年の血で血を洗う歴史を90秒のフラッシュでみられる。(POLAR BEAR BLOGさん経由

島国の日本人には、この歴史の重みは感覚的に死んでも理解できないんだろう。

佐々木さんがソフトバンクの例え話に挙げていたモンゴル帝国の版図の大きさもこうして改めてみると特にすごい。

以前に旅行でいった中東の景色を見て思ったのは、当たり前だけど日本と違って、国境を画する海もなければ、行く手や視界を遮る山林もない。一面だだっ広い砂漠や平原が延々と地平線の向こうまで続く。都市に城壁を築く以外には自分たちの集落や国を防ぐなんの地理的防壁がない。こういう景色の中を、東からは馬にまたがったモンゴルやトルコの騎馬隊が、西からは十字軍やエジプト人が入れ代わり立ち代わり攻めてくる。この地域の人々には、身を隠すところのない広場にいるネズミみたいな不安と恐怖感が常にあるのだろう。

現代においても、エルサレムの問題を解決することは、絶望的に不可能に近い。どんな偉大な政治家がでてきても無理。現実的な利害打算によって対立している問題なら、政治的に妥協の余地を見出せる。だけど、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教のそれぞれにとって聖地であり、「神が自分たちに与え給うた土地」だと信じちゃってるんだから。神の言葉は絶対であり、世俗の政治家による、あらゆる妥協は神への裏切りを意味する。信仰が世俗のあらゆる法律や国際ルールや政治力を超越するプラットフォームである以上、政治的な解決はどうやっても考えつかない。

この中東問題の複雑さに比べれば、北朝鮮の問題なんて、なんてことはない。
現人神であるショーグンさまは、暗殺なんかしなくたって放っておいももうじき糖尿病で死ぬんだろうから(笑)

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